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- 2012.08.08 Wednesday
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柔らかく引かれていく一本の線を
僕は追うようにゆっくりと
先に見えるものが同じでないと知りながら
それでも辿らずにはいられずに
震える手で 声を殺して
君が描き出す世界の色は鮮やかで
この心は言葉も出せずに
ただそっと君の世界に触れてみる
どれだけの言葉も
どれだけの想いも
君に追いつくことなど叶わずに
隣に立てば見えるなんて
そんなはずないことを
僕はとうに知っていたのに
戸惑う視線が 向けられる先を
触れる先も知らず伸ばされる指を
何もかも全てわかっていて
だから僕は掴みとって握りしめる
どれだけの願いも
どれだけの心も
君に追いつくことは出来ずに
目を細め見る君の世界は
僕の世界とは何もかも違う
遠く消えそうなほど美しく
それでもその背を支えたくて
ただそれだけの為に
ただの一瞬でも君の世界を感じたくて
この一瞬を噛み締めるように
馴染んでいく温度から
君の世界を少しだけ感じてみかった
JUGEMテーマ:小説/詩